スマホでカラオケ(その3)

趣味(文化的)な話

私の2024/02/04時点のカラオケアプリでの過去最高点ランキングを以下にご紹介します。

アプリが私の歌唱情報を記憶しているので、その情報すべてを表にまとめました。項目が多く表が細かくなり見づらいと思いますが、アプリにおける私の“カラオケIdentity”です。

始めた頃と比べて上達のスピードが遅くなったような気がします。

そのことは加齢によるものとある程度感じてはいますが、このランキング表の上位に新しい歌唱日での更新が少なくなっていることではっきりと確認できます。

漫然と歌唱していても上達しないことはわかっているのですが、今はその時の気分で“感情移入”しやすい曲を歌って想いめぐらす楽しみの方が上達していく楽しみよりも大きいのです。

そう考えるとランキング上位の曲のほとんどは感情移入しやすい曲になっています。そんなこともあり、以下にランキング表上位曲の時代背景を思い出されるエピソードを交えてご紹介します。

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

私の育ってきた時代背景では、1960年代(10代)は演歌が主流でした。もともとの演歌の由来は明治時代の自由民権運動において政府批判を歌に託した演説歌だそうです。紅白のトリの常連、親が聴いていた美空ひばりや三波春夫というよりは演歌歌手の枠を超えた昭和歌謡のロックとブルースと言いましょうか、藤圭子前川清(クールファイブ)の歌唱を好んで聴いていました。

1966年6月、ビートルズが来日してから私の郷里でも大きな変化があったような気がします。今からすると黒船だったのかも知れません。高校の学園祭で生徒による“ヘイ・ジュード”の熱唱を体育館へ見に行きました。

この“スマホでカラオケ”の歌唱曲に影響した以下4人の歌姫と4人の歌殿を中心にご紹介します。

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

1.荒井由実        1.井上陽水

2.中島みゆき       2.桑田佳祐

3.宇多田ヒカル      3.草野正宗

4.あいみょん       4.浜田省吾

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

■1.荒井由実(松任谷由実)と井上陽水は20代前半によく聴いていました。1970年代までのオーディオ全盛期は、1980年代のCD発売前に起きたオーディオブームです。学生時代にアルバイトで貯めたお金を注ぎ込みました。当時はロックとかジャズというよりはフォークソングに近いニューミュージック、今でいえばJ-POPでしょうか、聴く曲は当時としては至ってポピュラーなものでした。荒井由実の“ひこうき雲”、井上陽水の“氷の世界”、まだCD登場前の時代だったのでLP盤でレコード針を落として聴いていました。

・~・~・~・~・~

・過去最高点ランキング3位の“サボテンの花”は1975年チューリップ財津和夫の曲ですが、ギターを弾き始めた頃です。当時は調布にあった其れは其れは古びた学生寮で格安の生活費だったのですが、大学2年目で仙川駅近くのアパートに引っ越して間もない頃でした。この曲はその後、1979年に江口洋介、福山雅治、酒井法子、いしだ壱成等が出演したテレビドラマの『ひとつ屋根の下』の主題歌となり再ヒットしました。メロディーは明るいけど歌詞が切ないという学生時代の一人暮らしの光景の中へ感情移入されます。

7位の“YESTERDAY ONCE MORE”は1973年にオリコン洋楽チャートで26週連続1位を記録したカーペンターズの最大のヒット曲です。1974年、郷里には帰らず調布市での成人式に出席したのですが、この曲が会場で歌われて感銘したことを鮮明に覚えています。今、この歌詞とメロディーはあの頃へのノスタルジーそのものです。

8位の“岬めぐり”は1974年に山本コウタローとウィークエンドのデビューシングルですが、大学2年目でアルバイトして溜めたお金を能登半島の岬巡りに使ってしまいました。別れを切り出したのは私でしたが、都会育ちのお嬢様で結婚までは行かないと諦めました。今でもバスの中から水平線が見える景色を悲しい気持ちで見ていたことが思い浮かびます。

10位の“心の旅”は1973年にチューリップを知った最初の曲で西武柳沢駅近くの下宿でラジオから流れていました。隣の溜まり部屋で受験生同士で“自然は変えられるか”を夜遅くまで議論していたことを思い出します。話が逸れましたが、これも別れの曲です。

13位の“22才の別れ”は1975年にまだ古びた学生寮にいた頃に、相部屋の先輩の弟さんが訪れ、あの印象深いイントロをギターで上手に弾いてくれたのをきっかけにギターを始めました。その当時、相部屋の先輩には大変お世話になりました。出店したばかりのファミリーレストランすかいらーく1号店?にも連れて行ってもらい、から揚げをご馳走になりました。話は飛びましたが、これも別れの曲です。

20位の“サルビアの花”は1972年に多数のカバーが制作され、その中で最も大きなヒットとなった“もとまろ”によるバージョンです。大学のサークルの合コンから付き合い始めた彼女から突然、この歌詞をそのまま書いた封筒が届きました。どう解釈したらいいのか悩んだ末、サークルの友人に相談しました。そりゃ“フラれたんだよ”と一言。この曲を歌唱するたびに切ない思いになります。

51位の“夢の中へ”は井上陽水の曲ですが、1973年に東宝『放課後』の主題歌として初ヒットとなり、その後ヒットした曲に比べて、とっても盛り上がれる曲です。

・~・~・~・~・~

■2.中島みゆきとサザン桑田佳祐は20代から30代前半によく聴いていました。1977年に中島みゆきの“わかれうた”、1978年にサザンオールスターズの“勝手にシンドバッド”が最初に聴いた曲です。その後の活躍ぶりは皆様の知るところです。新入社員となった年、井之頭線の浜田山駅近くのIT関連会社に出向となり、吉祥寺での歓迎会で“わかれうた”をカラオケで歌ったことを記憶しています。会社へは同僚とアパートから通っていましたが、相部屋でラジオから流れる“勝手にシンドバッド”でロック調に驚かされて、翌年の“いとしのエリー”でブルース調に泣かされました。

・~・~・~・~・~

1位の“哀愁のカサブランカ”は1982年にバーティ・ヒギンズの「カサブランカ」を日本語歌詞として郷ひろみが歌っているのですが、この歌の歌詞は聴いているだけで涙がこぼれるくらいの悲劇のヒーローになったように感情移入されます。志賀高原のスキー場に行ったとき、夜にこの曲をカラオケで歌いました。

33位の“”は中島みゆきの2016年に発売25年目で最大のヒットとなった曲ですが、還暦過ぎた同級会の2次会で歌いました。その後、2020年に菅田将暉と小松菜奈が共演した同名の映画をテレビで見て、結末がまさに運命の“糸”だったことが記憶に新しいです。

65位の“時代”は中島みゆきの1975年に発表された最大のヒット曲ですが、87.5点で上達せずランキング表56位までの番外です。

・~・~・~・~・~

9位の“涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~”、21位の“LOVE AFFAIR~秘密のデート”、23位の“匂艶THE NIGHT CLUB”、44位の“希望の轍”、54位の“涙のキッス”の5曲はランキング表56曲に入っているサザンオールスターズ桑田佳祐の曲です。盛り上がれる曲ばかりです。サザンの曲はスマホでカラオケを始める前はとても難しくて人前でカラオケできるレベルではなかったです。ところが還暦過ぎてから現実を忘れて夢の世界に誘う“LOVE AFFAIR~秘密のデート”を聴いて、この曲を歌うことで感情移入できることが楽しみとなりました。

21位の“LOVE AFFAIR~秘密のデート”は横浜で偶然出会った素敵な女性とのお話です。月のかけらとすれ違う確率?の出会いなのでこんなことはあり得ない話なのですが、横浜のイメージにマッチした情景を想像します。サザンでは珍しい不倫をテーマにした曲ですが、松嶋菜々子と椎名桔平が出てた『スウィートシーズン』と言うドラマの主題歌です。“不倫は文化”だと言っていた私似?の石田純一の結末が気になるところです。

・~・~・~・~・~

■3.宇多田ヒカルとスピッツ草野正宗は40代から50代によく聴いていました。1999年3月、宇多田ヒカルの1stアルバム『First Love』が発売され、収録された“First Love”、“Automatic”など今までにない驚きをもって聴き入っていました。40代のおじさん(私)がすぐにファンになってしまいました。母親が藤圭子であることも驚きでした。母娘2代のファンでもあります。スマホでカラオケでは難し過ぎて上達せずランキング表の番外です。スピッツの“チェリー”は還暦過ぎた同級会でリクエストされたのですが上手く歌えず、挽回しようとしてその後の“スマホでカラオケ”のきっかけとなった曲です。メロディーと歌詞が心地よく入ってきますので私にとっては歌いやすい曲です。あいみょんが小学校4年生のとき“春の歌”を聴いてからスピッツのファンになったのを知って、私もファンになりました。

・~・~・~・~・~

以下、スピッツの7曲がランキング表56曲に入っています。

14位の“ロビンソン”は1995年4月リリースです。

15位の“優しいあの子”は2019年6月リリースです。広瀬すず主演のNHK朝ドラ『なつぞら』の主題歌です。

16位の“チェリー”は1996年4月リリースです。還暦過ぎた同級会の2次会のカラオケでリクエストされた曲で、このスマホでカラオケを始めるきっかけとなった曲です。

19位の“”は1996年9月リリースです。

31位の“空も飛べるはず”は1994年4月リリースです。

42位の“春の歌”は2005年4月リリースです。あいみょんが小学校4年の時に聴いて影響を受けた曲だとのことです。

53位の“”は1998年7月リリースです。

・~・~・~・~・~

■4.あいみょん浜田省吾は還暦を迎えてから現在(69歳)までの一番のファンです。あいみょんは第69回(2018年)NHK紅白歌合戦に初出場したときに歌った“マリーゴールド”をきっかけでファンになりました。それ以前の楽曲も好きになり、インディーズの頃の放送NGになった2015年3月のシングル『貴方解剖純愛歌~死ね~』、『生きていたんだよな』、3rdシングル『君はロックを聴かない』等々好んで聴きました。その後、あいみょんが影響を受けたという浜田省吾の曲も好きになりました。1992年、フジテレビ系ドラマ『愛という名のもとに』を見ていた頃、主題歌で流れる“悲しみは雪のように”で浜田省吾を初めて知りました。“もうひとつの土曜日”の歌詞の中に“君は笑うけど瞳ふちどる悲しみの影”というところでは感情移入して歌うたびに涙を誘う曲です。

・~・~・~・~・~

以下、あいみょんの8曲がランキング表56曲に入っています。

12位の“桜が降る夜は”は2021年2月リリースです。

17位の“裸の心”は2020年6月リリースです。

28位の“愛の花”は2023年6月リリースです。

35位の“ハート”は2021年11月リリースです。

46位の“さよならの今日に”は2020年2月リリースです。

48位の“マリーゴールド”は2018年8月リリースです。第69回(2018年)NHK紅白歌合戦に初出場したときに歌った曲で、初めて知ったときからずっとファンです。歌唱回数の割にはなかなか上達しません。

50位の“愛を知るまでは”は2021年5月リリースです。

55位の“ハルノヒ”は2019年4月リリースです。

・~・~・~・~・~

以下、浜田省吾の3曲がランキング表56曲に入っています。

6位の“もうひとつの土曜日”は1985年5月リリースです。

13位の“悲しみは雪のように”は1981年11月リリースです。フジテレビ系ドラマ『愛という名のもとに』の主題歌です。

40位の“路地裏の少年”は1976年4月リリースです。

・~・~・~・~・~

18位の“時代遅れのRock’n’Roll Band”は2022年5月に発売された桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎の楽曲です。第73回(2022年)NHK紅白歌合戦でこの曲を聴き、この“68歳の夢”というブログを始めるきっかけになりました。

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

以上、長々と私のスマホでカラオケにおけるアイデンティティを語ってきましたが、如何でしたでしょうか?どんなことでもコメント頂ければ幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました